予想外なお客様

荷物の片付けが一向に終わらんので、有給休暇を使って、今日もモソモソと段ボールに詰めておりました。
　
くたびれはてた夕刻（17：30くらい）にいきなりインターホンが。
出てみると、娘の友達らしい。
玄関まで出ると、泣きべそをかきながら立っている。
理由を聞いてみると、ご両親が仕事で出かけているのだが、当人鍵を持って出るのを忘れたらしく、学校から帰ってきたが締め出し食らった状態で困ってしまって助けを求めにきたのだ。
　
んだが、すでに女房も娘もおりませぬ。
かといって、春めいたとはいえ、夕方から夜にかけては、まだ冷え込むし、陽も落ちるのも早い。聞けばお母さんが帰ってくるのは19時頃だというし。このまま放っておくわけにもいきませぬ。
『家に入れたら変質者扱いされるかねぇ…』と悩んだが、この子に何かあるほうが問題だし、娘の友達でもあるので、とりあえず、家の中に入れた。
　
当人も遠慮がちで、玄関で時間が過ぎるのを待つとのこと。
とりあえず落ち着かせるためにジュースをあげて、暇つぶしのネタを探す。が、ほとんど荷造りして漫画も何もありゃしな…あった。捨てようと思ってた書籍類の山の中に数年前の『なかよし』が。
…『だぁ！だぁ！だぁ！』の川村美香先生のサイン会の権利欲しさに買ったヤツだｗｗｗ
　
「古い漫画でゴメンねぇ…」と渡すと読み始めて泣き止む。
とりあえず、時間が過ぎるまで、俺も片付けの続きをする。
落ち着かないのか、「お母さんが心配するから」と、15分ごとに家に行ってみては戻ってきて、まだ帰ってきてない、と報告して玄関にへたりこんでる。
　
こういうときは時間の進みが遅い。
18時半をまわったとき、再び家を見てくると出て行った。
…戻ってこない。
お母さんが帰ってきてたのだろうか？
　
19時をまわった。戻ってこない。陽も暮れた。
ちょっと心配になってきたころ、お母さんとともに現れた。
ひとしきりお礼を言われた。子供さんも深々と頭を下げてお礼を言ってくれた。
　
とりあえず、変質者扱いはされなかったようなので、一安心。
俺が子供の頃とは違うよなー、と思いながら、再び荷物整理に戻った。