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ハチミツとクローバー 最終巻を読んでみた

会社の同僚が貸してくれたので、読んでみました。
 
アニメ版で結末を知っていましたが、じんわりほんわり良い終わり方でした。
っつーか、アニメ版、エピソード抜き過ぎ!!
 
・真山が藤原デザイン事務所を訪ねるシーン
・その続きで、野宮さんが山田さんを泣かせるシーン
・野宮さんと山田さんが横浜・大桟橋埠頭で話すシーン
・竹本クンが下宿を後にしたときに、はぐちゃんとすれ違うシーン
 
こりゃ、もうDVD版は、Chapter 12を1時間に拡大して、上記シーンを全部入れてもらうっきゃないです!!益々総集編だったChapter 1は要らなかったんじゃ?と思うよなぁ…
 
 
大桟橋埠頭のシーンが良かったので、セリフ転載(うわー
 
野宮「……山田さん、こないだはごめんね……オレ、いじわる言った。」
山田「…野宮さん。」
野宮「なんだい?」
山田「私たち一緒にいない方がいいんでしょうか?」
野宮「どうして?」
山田「だって私、いつまでも真山から逃げられなくて……そんな簡単に切り替えられなくて…で、野宮さんを何度もイヤな気持ちにさせて…だから……」
野宮「……わかった。」
山田「……野宮さん……」
野宮「ゴメン、今日は送るのカンベンして…今までありがと。」
山田「あ……野宮さ……!」
野宮「…って答えると、そーやってベソかくわけでしょう?あーもうっ!……そんなのダメ。オレがヤダ。ここまで来たら正直に行こう。計算とか全部無しでさ……オレはアンタが好きだ。かといって何もかもガマンするのは無理……正直、真山の事、いつまでも引っぱられるのはツライ。でも…それって離れてて解決するもんでもないとオレは思う……一緒にいよう……ケンカしてもいいじゃない。ちゃんと話をしよう……全部はそれからだ。」
 
…なんとなく「めぞん一刻」の三鷹さんと明日菜さんの会話を思い出したw
 
 
しかし、あれですね。脳内では、完全にアニメ版の声優さんの声と調子と間で読んでしまいますね。アニメ版は、ほんと良く仕上げてくれてるなー、と感動するのです。


ハチミツとクローバーII : Chapter12……時が過ぎて、何もかもが思い出になる日はきっと来る

竹本クンの声を代役の野島健児さんがやってくださったのですが、やっぱり違和感が…といいながら、後半は気にならなくなってましたけどね。でもDVDでは神谷浩史さんにあててほしいものです…
 
最終回ですね。
ビール入ってたせいか、泣きました。各シーンごとに泣いてました。その後が気になる部分も多いですが、まずは綺麗にまとまったなぁ…と。
 
っつーことで、今回は、ネタバレっつーより、セリフ山盛り。
 
 
 
 
以下ネタバレ+気になったセリフ
 
 
竹本「ずっと…考えていたんだ…実らなかった恋に、意味はあるのかなって。消えてしまったものは、初めから無かったものと同じなのかなって…」
 
答えは最後にw
 
 
 
山田「あ、でも、そういえば先生だって歳とってるけど、一応男の人なんだよね。いや、そんなこと私全く考えてなかったっていうか、まるで圏外だったからっていうか」
 
俺も花本センセと大して変わらない歳なだけに…
orz
 
 
 
山田「あたし、はぐちゃんは森田さんのことが好きなんだとばっかり…」
真山「好きだと思うよ」
山田「じゃあなんで…」
真山「生きる意味が、何にかかっているか…だと思う」
山田「生きる意味…」
真山「そう。それが恋愛の人間がいれば、そうじゃない人間もいる。はぐちゃんは自分の中にある、やりとげなければならないものに突き動かされてるんだ…と思う」
山田「それは、恋愛よりも大事なものなの?」
真山「どっちが大事だとか…どれが正しいとかじゃないんだ。もちろん打算なんかでもない。悩むより前に…本能がジャッジを下してるんだよ」
 
真山が言うと適当言ってるようにしか聞こえないのは、今までの行動のせい?
まぁある意味真山は本能にまかせっきりw
 
 
 
花本センセと理香さんがーっ!!はぐちゃんが可哀相!!ってか原田さんへの裏切りーっ!!
 
 
 
城山「はい、城山です……馨様ですね?長々とどこをほっつき歩いてらっしゃるんですか。後はハンコを押すだけの書類の山で、机が傾きかけてますよ。みんなも私も…ずっとここで待っています。それから忍様がおっしゃってました。馨様に、どうしても伝えたいことがあると」
 
城山さんの声が優しいです。
 
 
 
馨「あの女の子は?」
忍「『ずっと見てるね』って言われた。強い女でさ。俺がなにもかも投げ出そうとしてたこと、すぐに見抜いて…言われたんだ。『逃げないで…一緒にあがこう』って。『逃げ出すのは一瞬でできるから』って。…にしてもひでぇよなぁ…『ずっと見てるね』とか言われたらさぁ…もう頑張るしかないじゃん。でも、もう一回仕切りなおしてコイツの前に立ちたい。新しい何かを作ってコイツに見せたい。って思ったら…やっとさ。目の前が明るくなった気がした」
 
 
 
はぐちゃん駆け寄ったから、竹本クンとキスするのかと思ったよ…
 
竹本「ん?…これは?…こんな…こんなに…」
はぐ『ありったけの…ありったけの幸せをあなたに…』
竹本「く…はぐちゃん…はぐちゃん…考えていた…ずっと考えていたんだ。実らなかった恋に意味はあるのか?って。消えてしまうものは、初めから無かったものと同じなのかな?って。今なら判る。意味はある…あったんだよ、ここに。…はぐちゃん…俺は…君を…君を好きになって良かった」
 
竹本クン、男泣き。俺も一緒に泣いた。真剣な恋愛、いいよね。
このシーンで流れたのはスピッツの「田舎の生活」。優しいメロディーです。
 
 
最後に
 
ん…最後…あ…あれ…えーっと…
 
と真山のセリフを引用しましたが、これで終わりなのですね…DVDでは、また読みきりエピソードのアニメ化とか収録されるのでしょうかね。
 
たまたま夜中に見かけたアニメ。野宮さんが山田さんを連れ去る話くらいからかな。
意外と周囲で観ている人がいて、コミックも持ってる人が多くて。思わず俺も後追いで観ました。今では同僚に「どこまでハチクロ好きなんですか?!」と言われるほど。
 
何故、ここまでハマったのか。
同僚の一人が言うには、乙女属性が強すぎるかららしい(かなりキモいらしいが)。その同僚は乙女属性が低いので、この作品がそれほど面白いとは感じないのだそうだ。
確かに乙女属性が強いとキャラクターにオーバラップしやすく、感情移入が出来てしまう作品である。特に山田さん、そして竹本クンは、恋愛に不器用でそのくせ真っ直ぐすぎて痛い人に思われるくらい(真山の痛さとはちょっと違う)。しかし俺なんかは山田さんの気持ちがバカみたいに解るわけで(解ったつもりになるわけで)、山田さんの一挙一動が、うんうん、とうなずかせてしまうのである。鼻水ティシュでかみながら。
 
野宮さんの男前っぷりなんかも、女性にはこんな男いればいいよなぁ…みたいな感じだし。とにかく甘酸っぱさ全開のラブストーリーは、自分も体験してみたい世界であり、それは多摩美の生徒が「俺らこんなに爽やかじゃねーっ!こんな素敵恋愛してねーっ!」と叫ぶくらいのおとぎ話であったわけだ。
 
それだけに、後半の恋愛から離れたエピソードは受け入れられず、ファンの消化不良を呼び起こしたわけだが(掲載誌が変わったからだーとか)、それを上手くまとめてハチクロだなーという終わり方にした羽海野チカ先生には、お疲れ様でした♪と。
 
ということで、この作品は恋愛という行動に非常に理想と憧れを持つ人達にオススメなアニメであった。
原作の世界観を壊さず、上手く昇華させ、楽しませてくれたスタッフ&キャストの皆さんには感謝の気持ちを送りたい。ありがとうございました。楽しみました♪


ハチミツとクローバーII : Chapter11 ……私から、絵を描くことを、奪わないでください……

それを失ったら生きていけないというものありますか?
 
今持っているものを全て捨ててでも守りたい人はいますか?
 
 
 
 
以下ネタバレ
 
 
森田さんがさらって一夜明けたところから始まります。森田さんも野宮さんも誠実だなぁ…w
 
森田さんが、はぐちゃんに言った「何かを残さなきゃ生きてる意味がないなんて、そんなバカな話あるもんか。生きててくれればいい…一緒にいられればいい…俺はもう…それだけでいい…」ってのは、自身に言ってほしかった言葉なのでしょうか。はぐちゃんに自分をオーバラップさせて、はぐちゃんには自分と同じ目にあわせたくない、という心境なのでしょうか。
 
その才能を周囲から過剰に期待され、ねたまれるという人生を送る二人。しかし決定的に違うのはその才能を重荷に感じているか、自分自身と考えているかの違いが、二人の間に温度差を生んだような気がします。
 
 
森田さんの自己中心的な行動に怒りをあらわにする花本先生。珍しいですね、こういう態度。はぐちゃんのこととなると、性格変わりますなw
 
しかし森田さん、恩師かつ目上の人を殴っちゃいけません。三倍返してw
そのあと竹本クンには4倍言うてますから、すごい見栄っ張りwww
確かに先生のほうが痣がひどいですけどね。
でも、竹本クンとの喧嘩では互角に殴り合ってますから(っつーか、二人ともスゴイ運動神経)、花本先生が喧嘩弱いだけなのかもね。
 
 
花本センセに預けたお札、どう考えても2億円はくだらない。そんなもんダンボールに入れて、廊下に置きっぱなしにしないでください、森田さん。素直に3百万借りる花本センセが好きですw
 
「え…?あ…あわわわわわ…あわわわわわわわ…」
山田さんの出番、これだけ。
orz
 
今週の挿入歌はスガシカオさんの「ふたりのかげ」。病院で森田さんと花本センセが睨み合うシーンで流れました。優しい曲ですが、森田さん殴られてますw
 
来週は、いよいよ最終回。
 
 
 
今週の気になるセリフ
 
はぐ「見てて、治すから。絶対治すから…うぅん、治らなくても…何も残せなかったとしてもいいの。解ったの。描きたいの…これ以外の人生は、私にはないの」
 
 
はぐ「あのね…お願いがあるの…修ちゃんの人生を、あたしにください。ごめんね…返せるかもわかんないのに、こんなこと言って。でも…でも、私、描きたいの…ずっと。だから一緒にいて。最期の最期まで。」
 
はぐちゃん、それはプロポーズwww


ハチミツとクローバーII : Chapter10 ……どこ、行っちゃってるのよ、バカ……

制作進行が大変だったのでしょうか。作画が、ちょっと厳しい。いや、数年前のアニメで考えれば十二分なクオリティですが、最近作画が良質なアニメが多いので、ちょっとしたことでも目につきます…いかんなぁ…素直に楽しんでないのか、俺?
 
 
 
 
以下ネタバレ
 
 
山田ジェノサイド(大量殺戮)が発動!そりゃ「NO!山田ジェノサイドNO!!」ですな。そんな殺戮兵器を美味しい♪と食うはぐちゃんも味オンチなんでしょうか?味覚障害な、この二人を奥さんに迎える人は大変だと思います…
 
森田さんを呼び戻した山田さんに対して竹本クンが「ごめんなさいとか言わないでくださいよ」と制しますが、それは言ってるのと変わらないのではないのか、竹本クンよ。
 
森田さんを追いかけながら独白する竹本クン、一見一途で素敵なのですが、結局自分の駄目っぷりを宣言しているだけで、あかんやんwって感じです。若さとか純朴さとかを受け止めてあげてもいいんだけど、野宮さんとか真山さんとか森田さんが余りにも男なので、竹本クンが非常に頼りないですwww
 
花本センセが、はぐちゃんのオムツを替えた話とかしてますが、Wikipediaを見ると、二人は12歳以上離れてるのですね。その点を考えると二人の「好き」な感情は恋愛のそれとは少しズレるのでしょうか。でも、この後の花本センセと竹本クンの会話を聞くと、センセは恋愛感情に近いのかなぁ…
 
森田さんを目の前にして、強がるはぐちゃんがカワイソス。
森田さんからの「優しい言葉」は、父親の事も重なっているのでしょうね。なんか二人ともツラいぞ、人生が。
 
竹本クン、「俺は言いましたよ」って、花本センセと立場も重さも違うからっ!!そこ無理言わない!!
 
今週の挿入歌はスピッツの「涙」でした。はぐちゃんが花本センセに本音を言うシーン〜中学生時代を回想するシーンで流れました。優しく語り掛けるような曲ですね。
 
来週は10巻の内容なので、予備知識ゼロ。なんか花本センセ、顔がエラいことになってますが、相手は誰?
 
 
 
今週の気になるセリフ
 
森田「何かを残さなきゃ生きてる意味がないなんて、そんなバカな話あるもんか。生きててくれればいい…一緒にいられればいい…俺はもう…それだけでいい…」
はぐみ「これ以上無い…優しい言葉が…彼の口から…こぼれる…優しくて…優しくて、なんて悲しい声…まるで、どこか遠いところへ呼びかけているような…」
 
 
竹本「俺を選べ…ってですよ」
花本「言えるかよ…んなこと…」
 
 
なんで、こう優しさと自己犠牲の固まりな人ばっかなんですかね、このアニメは。


ハチミツとクローバーII : Chapter9 ……ああ、神様……どうか、彼女を……

Chapter 9まで来ましたが、本当に残り3話でまとまるのでしょうか…最終巻発売も間近です。
 
 
 
 
以下ネタバレ
 
 
全力で走ってきた人間が、その目標を達成してしまったときの喪失感ってのはスゴいのでしょうかね。そこまで熱入れて何かを目指したことないので解らないです、オイラは。
 
馨のグチは、忍にとっては、そんなこと言われたって…って思ってもいいぐらいなのに、逆に心配することが出来る忍。神山さんが言う「想像力のある人間…半端に優しい」って、どちらかというと忍のほうに当てはまるように思います。
 
 
はぐちゃんの精神力はスゴいです。多分ありえない痛みだと思います。モンキーターンの波多野なんて同じ怪我で周囲に当り散らしてエラいことになってましたからね。山田さんも竹本クンも…そして僕も圧倒されました。
 
 
山田さんを野宮さんが励ますシーンの山田さんの顔は、なんか羽海野チカ先生の絵柄そのまんまっぽかったですな。今までは、アニメ向きにアレンジした絵柄だったのに…時間無くて、原作トレスで原画描いたのでしょうか(無い無いw
 
 
山田さんがケープを持ってはぐちゃんの病室を訪ねたシーン、はぐちゃんの「とらなくていいよ…だって…だって天使みたいだもの…」の台詞で泣いてしまいました。ベタなシーンですが、涙腺ゆるい俺にはキツいっス…
 
 
ガーベラって、そんな値段高いンだ…
 
 
竹本クンの悩みは難しいですよね…就職・愛する人・将来…現実の残酷さが強烈に描かれます。ハチクロの非日常な恋愛ゴッコはどこにいったのですか…
 
竹本クンのブルーな長台詞のバックで流れているのはスガシカオさんの「風なぎ」です。
 
手をふらずに去っていく方は ぼくより悲しいのかなぁ・・・
 
ねぇ 今ぼくの胸は はりつめてしまうばかりで
ただ 涙だけがだらしなくおちるのです
 
悲しみは波のように 何度も繰り返すらしい

 
悲しい歌だ…
 
 
今週の気になるセリフ
 
花本先生「傍にいる人間が揺らいだら、溺れている人間が摑まるものがなくなってしまうだろう?」
 
竹本「あんなちっぽけな花ひとつ買ってやれない男に、好きな女の子ひとりですら…救えるワケがない。俺は問題をすりかえているだけ。彼女を助けたいとか言って、俺が彼女から…離れたくないだけ。」
 
この二つの台詞を並べると、益々二人の差が歴然としますね。無償の愛を与え続ける花本センセと自己犠牲と将来を天秤にかけざるを得ない竹本クン。ここに来週は森田さんならではの愛情表現が入ってくるわけですが…さて。


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好きなんだからいいじゃない